富田 庸
Queen’s University Belfast, UK
情報処理学会・音楽情報科学研究会(SIGMUS)
第47回研究会(10月25−26日JAIST)
1999年の夏、アメリカ・ハーヴァード大学教授クリストフ・ヴォルフと同大学ウクライナ研究所の同僚により再発見となった5千点を超える楽譜資料が大きな話題となりました。この資料は、19世紀初頭よりベルリンのジング・アカデミー所蔵のコレクションでありましたが、第二次世界大戦でベルリンがロシア軍の手に落ち、ドイツから剥奪されたものが、ウクライナにあるキエフ中央資料博物館での再発見となったものです[1]。戦後のバッハ資料研究の基礎を築き、その発展に大きく貢献したAlfred DürrやGeorg von Dadelsenといった研究者たちからは、これらの資料は『戦争による紛失』として扱われ、研究対象から外されておりました。ヴォルフによれば、バッハ作の私たちがまだ知らない作品は含まれていないとのことですが、バッハの次男・カール・フィーリップ・エマヌエルの作品のオリジナル資料や、バッハ自身が収集していた彼の先祖の作品は含まれているとのことですので、多くの研究者にとって極めて興味深い資料であることは明らかです。今から10年から20年の間に、これらの資料研究から多くを学ぶことになろうことは、確実でしょう。この発見は、ヴォルフと彼の同僚の弛まない努力が無ければ成せなかったでありましょうが、それと同時に過去15年間に起こった国際政治摩擦の緩和を含む、世界情勢の大変化無しには、到底不可能であったと思われます。この発見はまた、国際かつ学際的な協力の賜物であった、という格好の例でもありましょう。「グローバリゼーション」という言葉は、昨今、アメリカの陰謀のような文脈で用いられることが多いですけれども、この場合に限れば、ポジティヴな結果として現れたと言ってよいでしょう。
音楽学に携わる研究者は、まだ解明されていない歴史的事実や歴史に沿った正しい解釈の確立に向かって努力を重ねているつもりではおりますが、ヴォルフの大発見に及ぶような成果は一生あげられないであろうことは覚悟していますものの、手ごたえのある成果が上がったという感慨に浸る事もしばしば経験しています。しかし、その殆どの場合において、その発見が大変大きな意義をもつものであった、と絶対的な確信をもって言えるかというと、残念ながら答えは「ノー」なのです。つまり限界があるのです。何が確実で何が確実では無いのか、という所を見極めようとしても、答えはなかなか見つかりません。それは未だに証明されていない理論が正しいのかどうか、その確率を測ったりするのと同じぐらい歯がゆい難問であると思います。このような問題が近い将来に解決の道を見出すことができるとすれば、その鍵はグローバリゼーションにあるのではないでしょうか。もちろん、異国の地の図書館で発見される資料だけに期待しているのではありません。熟慮された計画のもとに開発が進められる各種のデータベースとそれを分析・解釈するソフトウェア・モジュール、そして各ユーザが操作し、生成するデータを通しての更なる解釈の試み等、特殊化されたインフォメーションのインフラとコンピュータ・ネットワークの設定の方に主に期待しているのです。
I
過去50年に音楽学の研究法は大きく変わりました。バッハ資料研究を例として見てみますと、紙の透かし模様、5線を引くラストラルという道具、インクなど物質を対象としたものから、紙に書かれた文字や音符、つまり筆跡の特徴や改訂など、ひとつの楽譜資料を想像できうる様々な角度から研究するのが習慣となりました。加えて、楽譜校訂の作業にあたっては、現存する全ての楽譜資料の研究を通して、伝承経路を掴み、作曲や改訂の過程を調べるのも欠かせない作業となりましたし、楽譜資料の起源、演奏との関係、伝記学からの研究からは、その作曲にあたって他にどのような影響があったのかを探る研究も行われています。
以上、バッハ資料研究をかなり荒削りに紹介しましたが、その包括的なアプローチは、他の作曲家の作品研究にとって模範とされうるほど熟し、探求し尽くされているような印象を与えているようです。しかし現状はかなり異なります。厳格に検証されたが故に顕わになった情報の欠如や、極度に複雑な資料状況など、解釈の限界というものに悩まされる機会もことさら多いのが実態なのです。
私が過去15年携わってきたバッハの平均律クラヴィーア曲集第二巻の資料研究では、約130点の現存する資料を対象としているのですが、[2] 現在の音楽学の方法論、特に資料から引き出せる情報の扱い方に対して、その限界を痛感しています。作品の創作過程やその伝承を完全な形で再現し証明できる根拠を含んだ新しい資料が発見されるか、それとも画期的でパワフルな情報分析法が確立されるか。それら革命的な変化無しには、もはやその限界を超える術はないであろうという結論に至りました。
音楽中の異形(資料中に見られるピッチやリズムなどの違い)の起源と信憑性を例として、この問題をより具体的にみてみましょう。筆写者が誰であるかという難問はまずおいて置いて、この異形は作曲者であるバッハ自身によるものなのか、それとも第三者なのか。オリジナル資料からの情報が少ない場合には、判断材料が少ないわけですから、当然のことながら評価は難しくなります。散発的に追加・削除された臨時記号などは、この良い例です。研究が作品の伝承や、後の作曲家への影響を含めての受容史の問題を扱うにあたっては、この異形はいつ、どの資料上で混入されたのかを究明しなければなりません[3]。また、異形は現存する資料の作成中に混入されたのか、それとも既に失われた資料なのか。そして更には、これらの異形が混入されるにあたっての背景を調査しなければなりません。なぜ混入されたのか。どのような文脈があったのか。故意に加えられたのか、それとも偶然の間違いなのか。
私は、これら多種多様の問題に遭遇するにあたって、頻繁に行き詰まりを感じています。筆写者に関する知識と情報の欠如、紙の製造年を割り出す情報の欠如、インクを分析する技術利用の困難さ、資料の起源を突き止める情報収集の難しさなど、それぞれの研究部門が十分な情報を提供できていないのです。この現状を打破する術は、はたして存在しないのでしょうか。
II
将来の音楽学にとって、グローバリゼーションという傾向には、二つの大切な鍵が隠されているように思います。ひとつは、ヴォルフの資料発見に象徴づけられる、国際共同研究でしょう。また近い将来、旧ソヴィエトの薄暗い古書館からバッハの楽譜が現れるでしょう。
もうひとつは、電子メールやインターネット上のサーチに代表される、情報伝達のスピードと便宜性です。オンラインの図書検索システムにより、わざわざ図書館や書店に足を運ばなくとも本の有る・無しを瞬時に確認できるようになりましたし、RILM[4]やRIPM[5]、それにNew Grove II[6]のような音楽学者必須のリファレンス図書も、有料ではありますが、同じようにデスクトップからすばやい検索ができるようになりました。それらに加え、数々の無料のデータもインターネットに公開されています。バッハ研究に限れば、私が1997年から無料で公開している『バッハ文献集』[7] に続き、最近『バッハ資料集』[8]、『バッハの筆写者』[9]のオンラインのデータベースが公開されました。以下に展開する本論では、この両方の鍵の有効性をすこし広げて考察してみます。
従来の資料研究は、紙やインクの分析などの古文書学的調査では科学技術的方法や機材を採用することはありましたものの[10]、楽譜の分析――つまり資料批判などの文献学的調査や、記譜に反映される作曲家・筆写者・編集者の活動の社会背景、それに筆跡の調査など――にあたっては、科学技術からの応用は殆ど皆無でした。音楽学特有の問題を解決するためのアプローチ自体を見ても、私たちはより厳密に再現が可能な科学的モデルを採用するべきだと考えます。それにより、将来の研究者にとって、過去の研究の方法論、根拠、結果などの再吟味がしやすくなるというだけでなく、それを直接土台とし、新しい研究を速やかに築き上げることが可能になるからです。今日と明日の技術を注視し、将来の研究のあり方を真剣に考えなくてはならない時になりました。
今後の楽譜資料研究では、紙に記された記号を21世紀の読者からの一視点として考察するだけでは足りません。18世紀に生きた個人の癖やその時代と地域特有の習慣などを含めて、記譜側の能力や姿勢、意図をも読み取れるシステムの開発を通し、そこから得た膨大なデータを人工知能の技術を用いて処理することにより、これまで見えなかった楽譜作成時の様子をより立体的に再構築することが鍵になってくると思います[11]。
将来、研究の専門化と細分化はより進行する傾向にあるのは明白ですから、このままでは他人の研究はより見え難くなる事は必至です。グローバリゼーションが進む中、私たち研究者は世界各地で独自の研究を進めつつも、他人の研究が速やかに応用できるような環境造りに積極的に取組まなければなりません。科学分野ですでに始まったe-Scienceをモデルに、世界各地に散在する資料データや計算機などのリソースをインターネットを通して共有することにより、柔軟でかつ安定したダイナミックな研究基盤を構築してゆくことが理想だと考えます。
ところで皆さん、e-Scienceをご存知ですか。
e-Scienceは、手短に言えば、インターネットを介して世界各地に点在する研究を大きなスケールで展開する科学を指しますが、特に大きなデータコレクションとコンピュータ・リソースを共有するのが特徴です。その中心となるのは、Gridと呼ばれるコンセプトです。地理的ロケーションを問わず、世界に点在するサービスとリソースを、異質でダイナミックな仮想組織が共有するのです。西暦2000年の11月に英国で始まったこの技術は、既にサイエンスとテクノロジーの分野で採用され、研究が推し進められています[12]。
概念的にみると、Grid技術は、インターネットを介して、世界中に無数に点在するコンピュータに格納されたデータへとアクセスするという点では、world-wide-webに似ています。しかし、コンピュータのリソースと情報の両方へ切れ目無いアクセスを提供するという点では、一歩前進しているとみることができます。Gridのサーチ・エンジンへのクエリーを送ると、システムはユーザが探しているデータを見つけてくるだけではなく、データのプロセスも可能であるため、複雑な計算や解釈を済ませた結果を受け取ることができるわけです。
音楽学にとっては、これは大変有益です。研究者が従来個人で抱えていたデータ・コレクションをリアルタイムで共有することにより、常に最新のデータへアクセスできるようになるばかりか、メインテナンスに関しても、各自のコレクションを責任をもってアップデートすればよいわけですから、プロジェクトの負担は軽くなります。また、リソースの共有が組織的に分担されるようになると、データの重複もなくなりますし、当たり前の話ですが、個人同士の仕事の効率も良くなります。バッハの自筆譜のデジタル写真集を例に取れば、オリジナル資料を保管する世界全ての図書館が責任をもってデジタル写真を撮影し、Gridのリソースの一つとして提供すれば、ユーザ側からは完全なコレクションとしてアクセスできるわけです。リソースは、もちろん写真に留まりません。資料をいろいろな角度から観察し、それをデータ化してゆけば、研究の可能性が無限に広がるわけです。どのようなデータが必要かという見識眼、それにそれをどのように分析し活用してゆくかという想像力も大切な鍵となってくるでしょう。
既に述べた、作品中の異形の起源と信憑性の問題をこのモデルに照らしてもう一度みてみましょう。私たち研究者は、以下のようなデータリソースと分析モジュール(システム)へのアクセスが同時に必要なのです。
などです。
もし、この資料に関しての筆写者の仕事の信頼度を測りたいなどという場合、研究者は、次のような分析に視点を移して実行することもできます。
このように、私たちは音楽学の様々な問題を、視点を変えてみようと一瞬思った時にいろいろな角度から再検討ができるわけです。
では、実践に移すにあたっては、まずなにをしなければならないのでしょうか。
先ず始めに、このプロジェクトに関心のある気鋭の研究者がコアとなるグループを結成し、管理と運営に関する諸問題を議論せねばならないでしょう。これらに関しては本論の趣旨から外れますので割愛させていただきますが、以下のことは強調して述べさせていただいてもいいかと思います。まず、このプロジェクトはこれまでの限界を超える研究結果を出すには理想的な形であるという事実を認めることです。そのためには、各個人のプロジェクトのオーナーシップや、データリソースのコピーライト、研究資金の確保の問題、最もプロジェクトに適した人材を確保することなど、数々の難問をクリアーせねばなりません。
さて、この問題がクリアーしたと仮定しまして、実際に行われる研究について少し言及したいと思います。音楽学者の貢献領域は、以下の3点に絞られます。
表1: 将来生成されるべきデジタルリソース
作成するデータ |
フォーマット |
更なるデータを(自動的に)生成する |
|
A. |
楽譜資料(手稿譜) |
各ページをデジタル写真撮影する。同じページを特殊偏光フィルタを通して数回撮影する(VSP2000)。 |
1.
ベーシックOMR—ピッチやリズムなど、基礎的な情報をMIDIフォーマットで抽出する 2.
高度OMR—記譜に関した情報を読み取る。改訂箇所は、色の識別による選別も行う 3.
筆跡鑑定(サンプルの採集を含む) 4.
5線の計測を通して、使用されたラストラールの特徴をつかむ |
B. |
バッハの手紙と文書 |
デジタル写真 |
|
C. |
全ての資料の紙の透かし模様 |
デジタル写真[15] |
|
表2: 現存するテキストを基本としたデータベース
作成するデータ(既に公開されているものを含む) |
フォーマット |
含まれる主な情報 |
|
D. |
バッハの筆写者 |
テキスト |
伝記学的情報、資料[A,
E], 筆跡の特徴 [A3], 年代関係情報、文献情報[K] |
E. |
バッハの手稿譜(自筆譜と筆写譜を両方含む) |
テキスト |
物質的描写, 含まれる作品[F], NBAとBGへの参照, 筆写者[D], 成立年, 伝承経路[G], 文献情報[K] |
F. |
バッハの作品 |
テキスト |
BWVのオンライン版 |
G. |
テキスト批判データベース |
テキスト |
各作品の伝承にみられる過ちと異形のリスト [A1, A2] |
H. |
バッハのカンタータテキスト |
テキスト |
テキスト自体、詩の作者、出版関連情報、聖書との繋がり、その他の暗示 |
I. |
バッハの手紙と文書 |
テキスト |
Bach-Dokumente I–IIIのオンライン版 |
J. |
バッハの生涯 |
テキスト |
日にち、場所、活動とイベント(演奏を含む), BWV, 関わった人, 文献情報[K] |
K. |
バッハ文献集 |
テキスト |
文献情報に加え、バッハの作品情報を加える[F] |
NB: [ ]内に他のモジュールから自動的に受け取る情報を示した
バッハ資料研究を離れて、広く他の研究を見回してみると、本論で扱ったe-Scienceの到来を仄めかすものが既に活発に展開されている。現在の時点では、まだ本格的な共同研究までには達していないせいか、無意味な重複もみられるが、今年の8月にベルギーのルーヴァンにて行われた第17回音楽学国際会議の ‘The Virtual Source and Its Role in Music
Scholarship’ というセッションで発表されたものや、その学会の前にもたれたMusical
Data and Computer Applications というIMSのStudy Group が主催した勉強会にて発表されたものが良い例である。[16] 音楽学が進むべき新しい道は既に開かれているのです。
[1] より詳しい報告は、Christoph Wolff,
‘Recovered in Kiev: Bach et al. A Preliminary Report on the Music Archive of
the Berlin Sing-Akademie’, Notes, lviii/2 (2001), 259–271と Patricia Grimsted, Trophies of War and Empire: The Archival
Heritage of Ukraine, World War II, and the International Politics of
Restitution (Cambridge, MA: Harvard University Press for the Harvard
Ukrainian Research Institute, 2000)を参照。
[2] J. S. Bach’s ‘Das Wohltemperierte Clavier II’ A Critical Commentary.
Volume II: All the Extant Manuscripts (Leeds: Household World, 1995), viii-ixにリストアップしてある資料に加え、最近6つの資料が再発見された。それらについては、Yo Tomita and Richard Rastall, The Genesis and Early History of Bach’s
Well-Tempered Clavier, Book II: A composer and his editions, c. 1738–1850
(Aldershot: Ashgate, forthcoming in 2003)を参照されたい。
[3] モーツァルトのバッハ覚醒、特に平均律クラヴィーア曲集は、よく知られている。しかしかなり最近まで、モーツァルトが入手できた楽譜は信頼度の高いものであったという前提の下議論が進められてきた。これに対し、拙者の研究でこの前提が覆された。バッハのモーツァルトへの影響をより厳密に議論するにあたっては、この事実を考慮しなければならない。詳しくは、‘The Sources of J. S. Bach’s Well-Tempered Clavier II in Vienna, 1777–1801’, Bach, xxix/2 (1998), 8–79と‘Bach Reception in Pre-Classical Vienna: Baron van Swieten’s circle edits the Well-Tempered Clavier II’, Music and Letters, lxxxi/3 (2000), 364–391を参照されたい。
[4] RILM Abstracts of Music Literature <http://www.rilm.org/>
[5] Retrospective Index to Music Periodicals 1800-1950 <http://www.nisc.com/ripm/ >
[6] Grove Music <http://www.grovemusic.com/>
[7] The Bach Bibliography <http://www.music.qub.ac.uk/tomita/bachbib>
[8] Die Quellen der Bach-Werke
<http://www.bach.gwdg.de/> by Christine Blanken.
[9] Scribe Database <http://cms1.moz.ac.at/~matthias/index.html> by Matthias Röder.
[10] 紙の透かし模様に関しての研究は、Wisso Weiss
and Yoshitake Kobayashi, Katalog der
Wasserzeichen in Bachs Originalhandschriften. NBA IX/1 i and ii (1985)を参照。インクに関した研究は、Rainer
Kaiser, “Tintenanalytische Untersuchungen an Bachschen Originalhandschriften
mit Hilfe reflexionsspektroskopischer Methoden. Ein Beitrag zur archäometrischen Bach-Forschung”. PhD diss., Berlin:
Technische Universität. 1987 と、Bruce
Kusko, ‘Proton Milloprobe Analysis of the Hand-Penned Annotations in Bach's
Calov Bible’, The Calov Bible of J. S.
Bach (Ann Arbor, MI: UMI Research Press 1985)を参照のこと。
[11] ‘Assessing a text-critical database using AI techniques’, a paper read at
RMA Study Day, 30 November 1996, at King's College, London. It is available
online at http://www.music.qub.ac.uk/tomita/RMA-SD/txtcrit.htmlを参照せよ。
[12] URL はhttp://www.research-councils.ac.uk/escience/です。
[13] 様式分析は、資料分析とは根本的に違う評価が必要であるため、ここでは体系的に扱っていない。様式分析に関した議論は、Barry S. Brook, ‘The Pergolesi Complete Works Edition and the General Problems of Using Internal Analysis for Determining Authenticity”, Opera Incerta. Echtheitsfragen als Problem musikwissenschaftlicher Gesamtausgaben. Kolloquium Mainz 1988, Bericht. Akademie der Wissenschaften und der Literatur, Mainz, ed. Hanspeter Bennwitz (Stuttgart: Steiner, 1991), 319–339を参照のこと。
[14] 拙者のテキスト批判データベース
(http://aji.jaist.ac.jp:8010/wtc2/tomita.html) は、手稿譜からスキャナで読める技術が開発されるまでの間、暫定的な解決策としてみていただきたい。
[15] Dexter Edge, ‘The Digital Imaging of Watermarks’, The Virtual Score, eds. Walter B. Hewlett and Eleanor Selfridge-Field (MIT Press, 2001), Ch. 18.を参照。
[16] 前者の概要については、International Musicological Society. 17th
International Congress Programme & Abstracts, ed. Ivan Asselman &
Bruno Bouckaert (Leuven: Alamire, 2002), 219–221 と256–258を参照。 ‘pre-IMS’ 会議で発表された15本の論文に関した詳細は、http://pcm1671.cs.uu.nl/tmiweb/pre-ims-presentations.htmを参照のこと。